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浦沢直樹という「MONSTER」
更新しないとすぐまたプチ閉鎖と思われてしまいますので
とりあえず。






結構前にですが、『MONSTER』を今更全巻読みました。












凄いですね、伏線回収






ストーリーでばら撒いた伏線をあれだけ一つ残らず回収する脚本は
映画でも中々無いんじゃないですか。






漫画スゲーな。








序盤で言ってた台詞も、後半では絶対何か意味を持ってて繋がってると。



ラスト不満の方も多いようですが、じゃあアンタ書いてみなよ
っつー話で。

























序盤はどこか映画『逃亡者』を思わされるような
医者が冤罪で逃げるストーリーですが





そのあとの人間模様も複雑でまあ面白い











そしてストーリーの筋としてはあんまり関係無い描写も、
絶対に心の琴線に引っ掛かるような残るようなものがある








俺としては、ある施設で児童虐待以上の『実験』という物を受けて
感情を失った子供が大人になり





彼は常に笑顔を作ってるんだが、
「最初の矯正施設で習ったもので一番難しかったのは
笑顔の作り方だったんだ。」







と語り、自分の子供が死んでも

どういう表情をすれば良いかわからない
と、語る彼が







ある場面で、ふと気づいたら涙を流すシーンがあるんです。























なんでこんなシーンを浦沢直樹は作れるんだ、と衝撃を受けましたね

この人の頭の中では何が起きてるんだと。




白紙の紙からあんなストーリーが浮かんでくるのが信じられねえ



















ちなみに浦沢さんはストーリーをフローチャートに起こしてから
描く人だそうです(なんかの雑誌で読んだ。



(ちなみに鳥山明氏は行き当たりばったり派らしい。

フローチャートは書かないんだそうです。



ドラゴンボールとかは特に
前後繋がった話だから絶対フローチャートとかで
繋げて描いてる人なのかと思ってた。)





















だから多分、あの伏線回収の嵐を起こせるんでしょうね。

多分回収忘れは一つも無いと思います。














ドラマとかでも、思わせぶりの伏線バリバリ残して、それは謎のまんま
最終回へ向かう最低のドラマとか昔高校時代ありましたが






(ちなみに俺の代わりにナンシー関がメッチャクチャ
そのドラマの批判のコラムを書いてた)

























やっぱああいう壮大な話とかは、キッチリ落とし前つけてくれると
すっきりするんですよね。(若干長いが









ショーシャンクの空に」とかの伏線回収とかはもう、
最高!とか思うじゃないすか。

素晴らしすぎる!と。

気持ちよすぎるくらいズババババーン、と決めてくれるので。


















ただ、「モンスター」の
細かい部分とかの伏線回収にかんして言えば

神経質すぎる!とまで思いました、俺は。








(特に序盤から主人公を追い詰めていたロベルトという男の素性とか。

あれ、俺は一気に読んだからすぐにわかったが、


ちょびちょび最新刊出るごとに
読んでた人は『誰のことだよ』と思ったに違いない。)


































前に『白夜行』とか面白い小説なんですが、



この小説は結構ラストの辺に行くまで、誰が犯人かわかんない、
糸を引いてるやつがすぐにはわからないんですが







ドラマでは、ガッツリ最初に「コイツら犯人なんだぜ」というところから
話を始めるんで、それもそれで面白かったんですが





正直、ドラマだと、視聴者に1話の段階で飽きられたら仕舞いなんで
最初から黒幕を明らかにした上で作ったんでしょうが
ちょっと残念でした。





あの、本読んでたら徐々に、徐々に犯人が分かってくる恐怖感
物凄かったんで。









(まあでも頑張ってたとは思う。小説とは逆の描き方だから
犯人達がその時どう思ってたかがしっかり描写されてたので)





















ただ、視聴者、というか、客に沿ったものって
どうしても分かり易くなってしまう、というか、



まず、結論ありますね、そしてそれの内容について書く、という
非常に順序立てられて作られてしまって、ソリッドな感じが
減ってしまいますね。


まあ仕方無いんでしょうけど。





























映画とかもそうなんですが、

ウソ世界なんで出来ればキッチリキッチリ伏線バッキバキ
ヤツとかの方が俺は好きですね。




是非オススメです。スッゲー今更ですが。
『モンスター』是非読んでください。



ちなみに俺は『20世紀少年』も『ONE PIECE
も全巻読んだ事ありません。(誰か貸して下さい

長いんで買うのに
躊躇するのよ)








































そして今は、『エレGY』という小説読んでます。

なかなか面白いです。
これは伏線とか一切関係なしです






内容も結構オーソドックスです。
なのにそこそこ面白い。なんか知らんが続き気になる。


書評にもありましたが、こういう都合の良いシチュエーションの小説って、
ネット小説とかに結構ありそう。







最近やたら新人賞作家とかにありがちな『オートフィクション』系の作品です。


なんか自伝的な話に見せかけたフィクションというか。


(前に芥川賞かなんか取った『介護入門』とかもそうですが)




著者の名前が主人公の名前で
著者は、かつてフリーゲームで生計を立ててた方なんですが

主人公も同じフリーゲーム作家という職業です








つまり、本人の話なのかな、と一瞬思わせる入りです。

















んで、ひょんな事から凄いかわいいあまり学校通ってない
女子高生と仲良くなる、

という大変ご都合主義な展開なんですが、

(仲良くなり方も突拍子もねえし)


ここからは多分著者の妄想っぽい感じですかね。



正直、ちょっとこういうおいしい展開の小説で、
自分の名前を主人公の名前にしてるのは若干キモチワルイかなと











ちょいと、なんかいわゆる、「こんな都合の良い女いねーよ」と思いつつ
読んでしまってるんですが、次第に結構内容もしっかりしてくるんですが




















てゆーか、コレ読んでて気づいたのは


もう純文学系のゴツい、生々しいグロい作りの作品って
流行じゃないんでしょうね。





これもニュアンスとしては、現実的じゃないというか、
こうファンタジーっぽいというか。











最近読んだ中でも一番なーんも考えず読んでますね。




多分村上龍の小説の読むときの4分の一位の力で読んでますね。





もしかして、こういう面倒臭くない感じで読むからネット小説とかって
流行ってるのかも知れない。










いや、そんなんじゃなくて
もしかして細部の作りがうまいのかなあ、心理描写っつーか
コンプレックスの描写が良いのかな。なんか読んでしまうな。



なんか小難しい小説読む機会多かったから新鮮なのかな。




この謎はまだ究明出来てないです。


だからまだオススメとはいえません



























てゆーか、小説も映画も時と場合によって面白かったり
つまんなかったりだよね。



返却期限が今日だと思って見てる映画は楽しめなかったりするしね。
早く見なきゃ」が先に立って。







そして大してまとまりなくこのテキストも終わるのです。





そして今「宮崎駿」の「ポニョ製作」のドキュメント再放送がやってます。
絵コンテが完成直前で進まなくて唸ってます。






宮崎先生もどうやら行き当たりばったり派だったようです。
天才はそれでもなんとかしちゃうから凄いのです。

浦沢直樹という「MONSTER」_b0008133_2165626.jpg


追記:東京オリンピックを松尾スズキに。面白い
# by gattuso.no.8 | 2008-10-18 02:17 |
「努力すれば誰でもなれる」的な
N●KでやってたB'zのドキュメントを見ました。





いや、素晴らしい内容でした。




何よりやっぱり1流のプロとしてのスタンス、姿勢というのが
彼らをトッププロに留まらせているのだろうな、と思いました。






























何故B’zは売れるのか?」



という質問にヴォーカルの稲葉さんは




「わかりません、ただ何事にも絶対に手を抜かない

というスタンスで僕たちはやってきたので
それを続けていたら、結果がついてきただけではないでしょうか?」





というような趣旨のコメントをしてました。


































何事にも絶対に手を抜かない」って
簡単に言ってますけど、実は簡単な事じゃないですよね。


日々、「こんなもんでいいか、今日疲れてるし」みたいな
言い訳をしがちですし、


日々、全力を尽くす、という事は実は凄い難しいです。




















イチロー選手も同じ趣旨の事を前に言ってましたね、

「調子が悪い時でも、その悪い時の中での100%
出し切るようアプローチする」
みたいな事を言ってました。


























なんつうか、感銘を受けました


ドキュメントの中の稲葉さんは、アスリートのようでした。


常にトレーニング、ノドの管理のタメに夏場でもクーラーは使わない




常に徹底しています。








松本さんも、レコーディング休みの日でも、ギターを常に弾いていて
ギターが本当に好きなんだろうな、と思いました。


強制されてる、とかじゃなく


自分が何をするのにも、より自分を向上させるために
何が出来るか


という事を考えて動くことが身体に染み付いているから、

彼らは音楽業界で常に走り続けていられるんだろうな、と思いました。



























ただ、

N●Kのまとめとしては、





「彼らは努力を続けていられたから、ビッグになれた


みたいな感じでまとめてましたが、

























このフレーズだけはちょっといただけねえなあと思いました。







努力だけでああなれるなら、B'z級のヒットアーティストは
世の中に溢れてるという事になるし
、おかしいだろ、と思いました。













世の中のミュージシャンが、努力してもああなれないから
B'zは凄いんですよ。



































なんか「努力すれば夢が叶う」みたいな
ウソが大嫌いなんですよね、




エグザイルの歌詞とかでもそんなんありましたが

本当なんて残酷な事書くのかなと。大して考えないで。
























前に北野武さんも書いてましたけど




「努力したら夢が叶う」なんて大嘘だと

夢をどうこういうのを商売にしてるやつにとって都合が良いから
ああいう中身スカスカのスローガンが流行るんだと。

(宗教とかもそうだが)


変に自殺する人とかがいるのも(それこそ、夢破れて

ああいう幻想を世の大人たちがポジティブなスローガンのように
蔓延させるから、危険なんじゃねえか、と言ってました。






















ミソとしては、「夢は努力すれば必ず叶う訳」じゃなくて





努力する、というアプローチを続けなければ、なれるもんもなれないよ。



ただ、努力したところで無意味な場合が多いけどね


それでもやれる人は努力してみんさいな。

意味無いかもしんないけど」




的な話だと思うんですよ。




















にしても武さんはウソつけねえなあ、と思いました。



前に「アキレスを亀」を見た際も、
やっぱり残酷なメッセージが入ってる映画だなと。

この映画はある芸術家の話なんですが














ようは


才能無いヤツが努力して続けても、周りに迷惑なだけだぜ

ねーんだから、まぐれ当たりはあっても。

ただ、それを続けられるだけでもそれは実はとっても価値があることなんだぜ?

(好きな絵を描く、という事自体を仕事に出来る時点で、それは
その時点でめっけもんなんだよ、という感じ)


みたいな映画でした。




































だってグロテスクじゃないですか、




「私には夢がある。」みたいな事、本当に言うヤツとか。


じゃあ、夢云々語る前にそれに向かって努力する方が


ここで「あーなりたい」「こーなりたい」言うより先だろが、
という話で。


















大分前にも書きましたけど


リリーフランキーさんが



バーで女口説いてる男がいてその話盗み聞きしてて


カンボジアで子供を助けるようになるのが俺の夢なんだよね」




と語る男は


仕事ほっぽり出してでも、カンボジアに今すぐ行けや!夢なら!」





と思ったという話を思い出すんです。

































話逸れましたが、努力したら、というフレーズだと、

誰でもB'zになれちゃうじゃん、と思うんすよね。


そんなわけはねえし、彼らに失礼だし。













子供達とかに、夢を与えようとしてそういうフレーズになるのは
分かるんですが、














ただ、努力したら夢は叶うみたいなウソのスローガンが蔓延すると




仮に何かになろうとして駄目になったヤツがいたとして

「話違うじゃねえか!ちっちゃい頃から

努力してたら夢は叶うって聞いてたのに!」」


と、
変な事件とか起こすヤツも出てくる可能性がある、と思うんすよね。



(ちなみにギャグで言ってないですよ)





















最近の変な事件とかもほとんど「他人のせい」にするヤツばっか
じゃないすか。言い訳として。



「親のせい」「恋人がいないせい」「社会のせい」「みんなのせい」















お前が人を殺したのは「お前のせい」だ!というのに
誰も「俺のせい」と言わないのが一番凄い、と思う事なんですが。

















学校とか、世の中が奇麗事だけを伝聞していくと、

その分「聞いてないよ」的な歪みが社会に出来る気がするんですが。











それこそ、大分前にドラマになった「ハケンの品格」みたいな



「派遣社員でもスーパーウーマンだったら
結構カッコよく社会歩いていけますぜ


みたいな、都合の良いウソをドラマで広げてくみたいな。







派遣と正社員の待遇、保険、給与、あらゆる面での待遇格差には
結構曖昧に表面の部分の格差だけ表現して、

面白おかしく展開していくのは
ちょっとおかしいなあと。あのドラマは面白かったけどね。)







歳とる事に、正社員と派遣社員の待遇格差は広がっていく訳ですから。
給与面だけでも露骨に(年々何百万という単位で格差は広がっていく)。



もしかしたら、あのドラマの篠原涼子的な女もいるかもしんねえけど
それこそアイツぐらいしかいねえだろ、っていう話で。
レアケース過ぎる。























B'zがあのポジションに入れるのは、本人達のたゆまぬ努力
プラス、才能、プラス、運、プラス、その他諸々の
色んな要素が噛みあってこその7000万枚(CD総売上)なわけです






それを「努力」の一言で片付けてしまわないで欲しいと思いました。
















とりあえずやるべき事以上の事をやるのが当たり前にならないと

ああいう一流のプロフェッショナルにはなれないんだろうなあと。


それは何処の社会でもまあそうでしょうが。


自分は本当に言い訳が多いタイプなんでかなり反省しました。



いつでも「手を抜かない」ような人間になりたいですね。

「努力すれば誰でもなれる」的な_b0008133_0341253.jpg

# by gattuso.no.8 | 2008-10-09 00:35 | 駄文
探し物はなんですか
100万円と苦虫女」を大分前に見たんですけども、








蒼井優以上に良い味出してたのが森山未来でした。





また女性監督ならではのサバサバした作り。


まあ好きな感じの映画でした。

(まあでもハッキリしない映画ではある)



















この映画は「100万円貯まったら別の場所を転々としてく女」
の話なんですが









で、その中の台詞で秀逸だったのが






「なんでそんな事するんですか?

自分探しの旅』とかそんなんですか?」











の、問いに

































「いえ、『自分探し』とかそんなんじゃないです。






自分なんか探さなくたってイヤでも
『ここ』にいますから
。」


































まあ、そりゃそうだなあと



中田さんの自分探しもそうですけど、今現在中田さんは
確実に色々見失ってますからね

(ボランティアは良い事だと思うけど。)










『自分探し』という言葉自体が結構曖昧な言葉で、



具体的に探すものはわかんないけどなんか分かる感じというか。


























































俺とか主体性が無いんで(基本相手に合わせる)、
ある種自分が無いんですけども、



雑誌とかで一時期流行った
本当の自分」探しみたいなのって
なんか違和感あるんすよね。








「本当の自分」ということは、現在いる場所は
本当は自分のいる場所じゃないというか。


理想のやりたい場所でやれてる事が、
「本当の自分」のいるべき場所なんでしょうね。



職場であったり、とかを指してるんでしょうけど。


























でも
「本当の自分」なんて最初から無いよな、と最近思う。


























自分はここにいるんですから。









だから規定して「自分は●○です」と言い切ってしまえば
自分探しは終わると思うんです。


何者でもないと思ってるから探すわけで。


それは、曖昧な立場を留保する為に、
探してるという状態ということにしてるに過ぎないと思う。













































みうらじゅん先生とかは逆に「自分失くし
の旅に出てるそうです。(今現在も





ボブディランになりたくてもなれないと悟った先生の




コレもなれない、あれもなれない、と選択肢を
消していった先に本当の自分がいるという考えです。
































ある程度の選択肢を消していった結果、というのは分かるなというか。

歳取るごとに確かに選択肢は減っていくので。










その結果選んだモノが「本当の自分」だと思うし。





でも、選ばないほうが、楽っちゃ楽なんですよね

曖昧な立場の方が無責任になんでも言えるし、
上司とか上の立場とか、色んなものに無頓着に考えずに喋れるし。




ただ無責任のままでいるのはイヤだから皆仕事するんだろうね。
(まあ生活の為では勿論あるんだけども。バイトで、
生活が(ある程度は)出来ない事もないので。まあ無職が長かったので
余計にそう思うのよ)



























という訳でうまくまとまりませんでしたが、映画はそこそこ良かったんで、
良ければDVDで見てみて下さい。

探し物はなんですか_b0008133_1033776.jpg

# by gattuso.no.8 | 2008-09-30 10:33 | 駄文
パラレルワールド
つい先日ですが、東京都現代美術館で「パラレルワールド」展と
「新収蔵作品」展を見てきました。







「パラレルワールド」はフランス人作家を中心に

「新収蔵作品」は、若手、プラス常設展においてある作品中心
の展示だったんですが




とても刺激になりました。




























パラレルワールドは、もうシュール、というか、
訳がわからない


なのに何あの幻想感。

スゲー



もう、芸術だからって何してもいいわけじゃねえぞ
って言いたくなるぐらい素晴らしかったです。



バスケのゴールフープを使って訳のわからんモノ作ったり
謎の緑のウネウネだったり。


なんという自由さ、なんでしょう。






ギリギリエンタメですけど、
何したいの?って聞かれたら確実に答えられないものばかりでしょうね。




映像作品もブッ飛んだ作品ばかり。


受け入れられなかったらどうしよう、という思想が無いんでしょうね。

提示したいものをブツケると。



こんな訳なのわからんモノにデッカい施設提供してやろう、と
決断した美術館側もすげえなあ、と。






















そして
若手の方は、


「ヤノベケンジ」氏の「ロッキングマンモス」と
ミッキーナイト」(画像はみつかりませんでした。)


が素晴らしいんですよ。


マンモスは廃材から作った様なんですけど、まあ圧巻。


ミッキーナイト、というのはこのマンモスの上に乗ってる
武者の格好をしてミッキーの形のマスクをつけた人形の事です。




着想のVTRもあったんですが、壮大なスケール。
環境破壊やらなんやらのメッセージ的なヤツです。







にしても裏設定多いぜ
本人しかこのコンセプトはわからねえぞ。
もう作者の脳内でストーリーが出来上がってんだろうね。








ちなみにミッキーナイトの着想の発端は、第二次大戦期に、
アメリカで実際にミッキーのような形のガスマスクが開発されていた事に
端を発してるようです。



(当時、戦中でも何か起きて子供達がガスマスクをつけるのを
嫌がらないように
、ミッキーのような耳や形をしたマスクが作られた)


だからミッキーガスマスクのようなお面を被ってます。











他にも大竹伸朗氏の作品ゴミ男』が常設展で置いてあったり、

(「ラピッシュ・メン」と書かれてる作品です。


壊れたギターやら、色んなゴミがはっ付けられてます。凄いぜ。
エフェクターとか、えのぐとか。

そしてスピーカーからはウンウンウンウンなんかノイズ系の音鳴ってるし。)




そして
草間彌生さんの作品(しかも製作年が俺が生まれた年。)
やっぱ、おかしい人の作品はちょっと変わってるね。



更になかなか見れない奈良美智さんの作品もありました。
(リンク先の作品は置いてません)
























いやあ、面白かったです。

やっぱ訳のわかんねえモンは面白いね。



多分ね、「ロッキングマンモス」とかは、家で作られても置かれても
とても邪魔だね。


あと、フランス人の作品も、「なんで作ったの?」って
聞かれても「ナンか作りたかったから」というような非常に
創作意欲のみで作られたモンな気がする。

























最近、なんでもかんでも「理由」とか「動機」とか、
なんかのワンセットで(それは、スケベ心、とか
モテたいとか、お金になるとか、そういうのも含む)必ず人は動いてる
と皆勘違いしてるんじゃないかな、とか雑誌とか読んだら考えさせられる。














この人らは「作りたいからこんなバカでかい意味の無いものを作った」
気がした。







(まあ、多少は金も絡んでるかも知れないが、最初にこういう作品作る時に
少なくとも若手作家は、そこまで計算働かないだろうしね。
まず、芸術は他のエンタメより、
売り物になる確率が非常に低いだろうから)










また、こういう訳のわからないもの(芸術以外でも)を
社会が許容する範囲が狭まってる気もする。























分かり易いネット小説がヒットしたり(ここで言う分かり易い、というのは
構造が単純であったりとか書き方とかの意味で)


分かり易いドラマ、バラエティが流行ったり。







ネット上では、なんかチョンボがあったら、すぐ叩いたり。
消えないテトリスのように隙間を埋めるかのように
理詰め」で何か詰問したり、追い詰めたり、

訳わからないものはすぐに解明しなければいけないし



勿論、

犯罪とか、食品の製造年月日偽装とかそういうのを詰問するのは確かにわかる。





けど、それ以外であまりにも神経質に
色んなものを理詰めで整理しようとするのは

なんか人間っぽくない気がしないだろうか?と思う。







じゃあ、追求する側が本当に皆が皆清廉潔白なのだろうかと思う。


詰問する側も、清廉潔白じゃないと、ちょっと辻褄合ってない気が
するんだよなあ。













デブがデブを見て「おいデブ!」とか言ってたら






「いや、デブはお前だ!」って思うでしょ?




詰問してる記者ももしかしたら、汚職してたり、実は不倫してたり(別に不倫は
悪い事とか限らないが)、それが発覚して無いから、そして
詰問出来る立場だから言ってるに過ぎないだろうし。





















誰でもなんでも言える(自分の責任とか色々考えず)社会は、
ちょっと怖いな、と思う。



プロ野球選手が三振して「バーカ!もっと努力しろよ!


とか酒飲んでヤジッてるオッサンは、



果たしてそのプロ野球選手以上に努力しているのか





もしかしたら、オッサンは社会というバッターボックスにすら
立ってないのかもしれない。




















またまた大好きな中田英寿の話になってしまうが


中田が98年W杯でバッシング受けまくってた頃(当時21くらいだったと思う)



「なんでもかんでもミスがあると『プロなんだからしっかりしろ
プロだろ







と散々言われましたけど、









そんな事はプロである俺達が一番良くわかってる















ただ、聞きたいのは言ってくる貴方がたも
会社員という名のプロなんじゃないんですか?」


僕ら以上に努力してる自負はありますか



と言ってたのを凄い思い出す。
















言う側もプロ、もしくは『言うに足る努力』を本当にしてるか?

責任を負って果たして言ってるのか?


思いつきで言ってんじゃねえか


無責任にその台詞を吐いてないか?


という事まで考えた上で発言というものはしろと。






















ちなみに昔も、賞味期限とかの問題とかもあったかもしんないけど、
多分、今ほど「コラー!どういうことやねんコラー!」
みたいでは無かったんでは無いでしょうか。



なんなら賞味期限内に買ったけど、結局期限過ぎてから食いました
なんて子供の頃とかしょっちゅうあったと思うし。



勿論、会社側が隠してたのは犯罪だから駄目だけど



ただ、こんな社会がギスギスしてんのは、

細かいところを皆で罵りあってるからこんなんなってる
んじゃねえかなあと思う。





私生活でも皆そんなに細かく生きてんのかなあ



そして、人を断罪出来るほど、自分は立派な人間なのかなあ

















そういう事を考えた上でモノは言った方が健全だと俺個人は思う。



「立派」なんて人それぞれだが


(仮に年10億稼いでようが、人から
尊敬とかされてなければ、それは『立派な人』じゃねえと思うし。) 





















価値が出てから(村上隆的なブレイクして)、
後になってから(まだ売れてない若手芸術家限定の話ね)ああいう芸術家を
褒めたりする人とかは本当キモチワルイですけど、



ただ、純粋に訳わからんモノもっと見たりして

誰誰が褒めたから』以外の理由で、一杯自分で考えて
発言するのは悪くないと思う。



ただ、人の悪口とか悪意をネットで見るのは本当飽き飽きだと思う。






自分が王様になって発言するのは猿でも出来るけど、
もっと色々、例え匿名であっても『自分はどうなのか?』と考えた上で
色々言うのが一番だと思う。

























それまくりましたが



なんでも訳、理由があったりするほど、人間分かりやすくねえんだし、

もっと訳わかんない事とかも「訳わかんないねー。」と余裕で
許容していく社会になってった方が良いと思う。





よく、訳わかんない事件とか起こると「訳わかんねーよ!」

とか怒る人とかいるけど、

なんでも赤の他人の事が訳分かるほど人間単純じゃねーよ。



ただ、子持ちの人は自分の子供がまともに育つように、
自分の子供だけ見てれば良いんじゃねーかなーと。




赤の他人の事はわかんないけど、自分の親族の事は
長い間見てれば一応わかるでしょ?


(まあ、そう単純でもないか)
























皆なんでも「訳わかってる」と思ってるから





子供とかが将来何の職業になるか考えても


「この職業ならあんまり給料良く無さそうだからやめとこう・・・」



とか親が変なこと言って変な皮算用しまくるから
(しかもやる前から


「うわー、将来つまんなそー」、とか思ったりするんじゃねーかなー。












もう自分の進む先の道は決まっている、と勘違いするんだろうなあと。








そんなんお前次第だっつー話ですし。


仮に大人になって就職してから色々先見えたら転職しちまえよ、って思うし。























押井守監督だと思うんですが


「分かり難いモノを排斥したら、多分芸術家とか映画監督とかは生まれないんじゃ
ないかな。

どうせ、ビルゲイツとかスピルバーグも厄介者だったんだろうから。」


と言ってました。




厄介者を許容出来るのが近代社会の特徴で

それを許容できなくなってくると文化という物も廃っていく



実際、似たようなやつばっかじゃ社会がつまんないですし。













判りづらいモノも排斥しない世の中になれば、
社会的に排除される人も減って、変な犯罪者も減るんじゃないでしょうか?



























という無理やりなまとめで



まったくペースがつかめてない。

まあ、久々なんで許して下さい。

あと、まあ普通のペースで更新とかしてきますが
忙しくて出来ない日もあります

あしからず。




まあ、言いたい事は久々に美術館とかいくと楽しいよって事です。




追記:
ゲーム「逆転裁判」を宝塚が舞台化。異議あり!

ドッター。やるなあ。懐かしい。



パラレルワールド_b0008133_7511194.jpg
# by gattuso.no.8 | 2008-09-23 07:51 | 駄文
恥ずかしながら
どうも、カシです



帰ってきた不人気ブログの主です。






嘘つきヤローが帰ってまいりました














新年の返事すらせず、2月更新も出来ず、




かなりライヤーライヤーになってしまいました。






申し訳ない

























このブログを始めたのが2004年8月との事なんで
だいたい、4年の月日が経ちました。



周りの方々の状況も変わりました。





さつき』さんは、当時浪人生だったのがもう卒研
どうしたこうした、とかブログに書いてるし



俺が更新停止してる間『ミツ』さんは双子のお父さんになってました。
(今更ですが、本当におめでとうございます。)



























無職無職をネタにしてた俺も今は、








なんだかんだやりたい職には就けたしね。
(まだ食えるレベルにゃ到達してねえが)























なれるもんですねえ

意外と。


なんとかなるもんです。















































で、とうとうまたブログを地味に再開しようと思います。

俺的にもサイクル、というかルーティーンがある程度安定してきたし、

この匿名でブログやる、というのは良いですしね。






なんかホームに帰ってきた、という感じがあります。

























何より、この『何が出来るのか?』と一番不安定な時期に
俺はこのブログに助けて貰っていたんで


絶対もう一回ここでやりたいな、と思っていたので。





当時は、本当に暇を潰す為にこのブログは存在していて
何すればいいかわかってるけどなかなか動けない、

というジレンマもあって、

そんな時間を「面白いブログですね」とか、
皆さんのコメントに助けられていた部分が多かった気がします。



たかがブログですが、当時はかなりありがたかったです。





ありがとうございました





















本当はこの匿名のまんま進んだ方が俺的にも一番ラクなんですが、
まあ、おいおいタイミングで明かしていければなと。


基本は匿名ベースで行くんですが、
お世話になる時があるかも知れないですしね。







にしても、もう前のように毎日見にくれてた方も減ってるでしょうし、
こんだけ間隔空いてしまったら








まあ、新しいブログのつもりで、心機一転やっていこうと思います。







ただ、また何かあれば、書いていくと思います。



















メイドカフェの話の続きは、宣言しといてナンですが
無しにさせて下さい。

もう覚えてません




なんかね、某アイドルが来てて、話しかけたとか、そんな感じです。














あと、スキンも、タイトルも変更させて戴きました。


スキンは気に入ってたんですけどね、
今まで一度も変えたことなかったんですが。


まあ、リニューアルと言う事で。











という訳で『致死911』にブログタイトル変更しました。


なんで前が仮死で、今が致死なのかは、

おいおい説明していきます。
(今の俺の職業に絡めてる感じです。)







まあ更新頻度はまたまた酷いかも知れませんが、
ゆっくりのんびりやっていきます。




また久しぶりにお付き合いして戴けたら、と思います。

(あと、俺のブログネームは『カシ』のまんまでお願いします。)





そして初めてこのブログ見る方は、初めまして。



色々下らない事書いていくと思いますが、よろしくお願い致します。



ちなみにトップ画像はハタヨークさんです。






色んな意味で「残念!」という意味を込めてます。




まあ、改めて、『致死911を』よろしくお願い致します。


恥ずかしながら_b0008133_622050.jpg

# by gattuso.no.8 | 2008-09-22 06:29 | 駄文