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「努力すれば誰でもなれる」的な
N●KでやってたB'zのドキュメントを見ました。





いや、素晴らしい内容でした。




何よりやっぱり1流のプロとしてのスタンス、姿勢というのが
彼らをトッププロに留まらせているのだろうな、と思いました。






























何故B’zは売れるのか?」



という質問にヴォーカルの稲葉さんは




「わかりません、ただ何事にも絶対に手を抜かない

というスタンスで僕たちはやってきたので
それを続けていたら、結果がついてきただけではないでしょうか?」





というような趣旨のコメントをしてました。


































何事にも絶対に手を抜かない」って
簡単に言ってますけど、実は簡単な事じゃないですよね。


日々、「こんなもんでいいか、今日疲れてるし」みたいな
言い訳をしがちですし、


日々、全力を尽くす、という事は実は凄い難しいです。




















イチロー選手も同じ趣旨の事を前に言ってましたね、

「調子が悪い時でも、その悪い時の中での100%
出し切るようアプローチする」
みたいな事を言ってました。


























なんつうか、感銘を受けました


ドキュメントの中の稲葉さんは、アスリートのようでした。


常にトレーニング、ノドの管理のタメに夏場でもクーラーは使わない




常に徹底しています。








松本さんも、レコーディング休みの日でも、ギターを常に弾いていて
ギターが本当に好きなんだろうな、と思いました。


強制されてる、とかじゃなく


自分が何をするのにも、より自分を向上させるために
何が出来るか


という事を考えて動くことが身体に染み付いているから、

彼らは音楽業界で常に走り続けていられるんだろうな、と思いました。



























ただ、

N●Kのまとめとしては、





「彼らは努力を続けていられたから、ビッグになれた


みたいな感じでまとめてましたが、

























このフレーズだけはちょっといただけねえなあと思いました。







努力だけでああなれるなら、B'z級のヒットアーティストは
世の中に溢れてるという事になるし
、おかしいだろ、と思いました。













世の中のミュージシャンが、努力してもああなれないから
B'zは凄いんですよ。



































なんか「努力すれば夢が叶う」みたいな
ウソが大嫌いなんですよね、




エグザイルの歌詞とかでもそんなんありましたが

本当なんて残酷な事書くのかなと。大して考えないで。
























前に北野武さんも書いてましたけど




「努力したら夢が叶う」なんて大嘘だと

夢をどうこういうのを商売にしてるやつにとって都合が良いから
ああいう中身スカスカのスローガンが流行るんだと。

(宗教とかもそうだが)


変に自殺する人とかがいるのも(それこそ、夢破れて

ああいう幻想を世の大人たちがポジティブなスローガンのように
蔓延させるから、危険なんじゃねえか、と言ってました。






















ミソとしては、「夢は努力すれば必ず叶う訳」じゃなくて





努力する、というアプローチを続けなければ、なれるもんもなれないよ。



ただ、努力したところで無意味な場合が多いけどね


それでもやれる人は努力してみんさいな。

意味無いかもしんないけど」




的な話だと思うんですよ。




















にしても武さんはウソつけねえなあ、と思いました。



前に「アキレスを亀」を見た際も、
やっぱり残酷なメッセージが入ってる映画だなと。

この映画はある芸術家の話なんですが














ようは


才能無いヤツが努力して続けても、周りに迷惑なだけだぜ

ねーんだから、まぐれ当たりはあっても。

ただ、それを続けられるだけでもそれは実はとっても価値があることなんだぜ?

(好きな絵を描く、という事自体を仕事に出来る時点で、それは
その時点でめっけもんなんだよ、という感じ)


みたいな映画でした。




































だってグロテスクじゃないですか、




「私には夢がある。」みたいな事、本当に言うヤツとか。


じゃあ、夢云々語る前にそれに向かって努力する方が


ここで「あーなりたい」「こーなりたい」言うより先だろが、
という話で。


















大分前にも書きましたけど


リリーフランキーさんが



バーで女口説いてる男がいてその話盗み聞きしてて


カンボジアで子供を助けるようになるのが俺の夢なんだよね」




と語る男は


仕事ほっぽり出してでも、カンボジアに今すぐ行けや!夢なら!」





と思ったという話を思い出すんです。

































話逸れましたが、努力したら、というフレーズだと、

誰でもB'zになれちゃうじゃん、と思うんすよね。


そんなわけはねえし、彼らに失礼だし。













子供達とかに、夢を与えようとしてそういうフレーズになるのは
分かるんですが、














ただ、努力したら夢は叶うみたいなウソのスローガンが蔓延すると




仮に何かになろうとして駄目になったヤツがいたとして

「話違うじゃねえか!ちっちゃい頃から

努力してたら夢は叶うって聞いてたのに!」」


と、
変な事件とか起こすヤツも出てくる可能性がある、と思うんすよね。



(ちなみにギャグで言ってないですよ)





















最近の変な事件とかもほとんど「他人のせい」にするヤツばっか
じゃないすか。言い訳として。



「親のせい」「恋人がいないせい」「社会のせい」「みんなのせい」















お前が人を殺したのは「お前のせい」だ!というのに
誰も「俺のせい」と言わないのが一番凄い、と思う事なんですが。

















学校とか、世の中が奇麗事だけを伝聞していくと、

その分「聞いてないよ」的な歪みが社会に出来る気がするんですが。











それこそ、大分前にドラマになった「ハケンの品格」みたいな



「派遣社員でもスーパーウーマンだったら
結構カッコよく社会歩いていけますぜ


みたいな、都合の良いウソをドラマで広げてくみたいな。







派遣と正社員の待遇、保険、給与、あらゆる面での待遇格差には
結構曖昧に表面の部分の格差だけ表現して、

面白おかしく展開していくのは
ちょっとおかしいなあと。あのドラマは面白かったけどね。)







歳とる事に、正社員と派遣社員の待遇格差は広がっていく訳ですから。
給与面だけでも露骨に(年々何百万という単位で格差は広がっていく)。



もしかしたら、あのドラマの篠原涼子的な女もいるかもしんねえけど
それこそアイツぐらいしかいねえだろ、っていう話で。
レアケース過ぎる。























B'zがあのポジションに入れるのは、本人達のたゆまぬ努力
プラス、才能、プラス、運、プラス、その他諸々の
色んな要素が噛みあってこその7000万枚(CD総売上)なわけです






それを「努力」の一言で片付けてしまわないで欲しいと思いました。
















とりあえずやるべき事以上の事をやるのが当たり前にならないと

ああいう一流のプロフェッショナルにはなれないんだろうなあと。


それは何処の社会でもまあそうでしょうが。


自分は本当に言い訳が多いタイプなんでかなり反省しました。



いつでも「手を抜かない」ような人間になりたいですね。

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by gattuso.no.8 | 2008-10-09 00:35 | 駄文