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弾き語りハード@東京キネマ倶楽部
本当に昨日夕方までゴタゴタしていて、
それがある程度うまくいったのでかなり安心して
(終わったあと、安堵からここ数年で初めてストレス性の腹痛が一仕事終わってから起きた。
軽めだったが、無意識化で気づかなかったがここ1年の疲れが積み重なってたんだなと思った。
数時間安静にしてたら、治まった)










そして野狐禅『「ガリバー」ツアーファイナル』を見に鶯谷の『東京キネマ倶楽部』という
ライブスペースに行ってきました。















Harfpriceさん(友人)がチケットをヤフオクでゲットしてくれて
一緒に行って来ました。



















会場まで長蛇の列が出来ていてまず驚き、

(えっ?そんなに有名じゃないんじゃないか、と思ってたので。)









そしてこのライブスペースがある建物(キネマ倶楽部は4階)の
昭和っぽさにかなり心を動かされた。








(ライブ、というかリサイタルというフレーズが合いそう。)















来てる客層も、なんだか年齢層高め、というか黒髪率高し
女子高生はとりあえず見当たらない。俺と同い年や年下ぐらいのコは
いるが、まあ、20代前半から30代が多い感じ。
(まあ、全体的に暗い詞だし、ムサい男が歌ってるからしゃあない)
















時間が来て、ライブスペースに入るとデカいホールの前列にパイプ椅子
たくさんある。






「あ、オールスタンディングじゃねーんだ。」

と思ったがとりあえず座る。(席が埋まったら後ろの人はスタンディングで見る事となる。)














会場の中は、なんだろう、歌謡ホールかとでも呼ぶかのような、

決して古臭いという感じではなく、歴史を感じさせる作り。
二階席にはソファーのような椅子があり、なんだろう、築数十年の富豪の家のような感じ。























なんか、こういうライブスペースはかなり新鮮だ。

古き良き、という感じ。

なんでもかんでも、壊して新しい物に建て替えれば良いものではないと思わされた。

厳かなここの雰囲気に浸っていると、







今回のツアーのマスコットキャラ(らしい。「ガリバー君」という
金髪のヅラを被ったオッサン)が


ライブの始まりを告げた。




























そして野狐禅の二人が登場。







ヴォーカルの竹原ピストルは、いつもタオルを頭に巻き、
そのゴツい体は修行僧を思わせる。

MCの喋りは面白い。あと見た目ケンカ強そうだ。







そして鍵盤の濱埜(はまの)宏哉(ひろちか)、


低姿勢なんだけど、この人の合間にいれるコメントも面白い。客に
「はまのくんー!」と言われると(でも君づけ)、照れて頭を下げて反応する。
























基本的に二人でリズム隊がいないので(ベースとか、ドラムスはいない)、
竹原のアコギと、浜埜の鍵盤の息をあわせないといけない。

小声で「せーの。」とかいって合わせたりしてるのは
なんか野狐禅ならではだと思う。



よくリズム隊無しで成立させてんな、と思う。
しかもこれだけのアンサンブルが出来てるんだからやっぱり私生活の息もあってるんだと思う。
価値観の共有がある程度出来てないとああは出来ないと思った。








































そして
彼らのライブはとても一生懸命で、とても無様だ










ヴォーカルの竹原の歌はしっかりとしたメロの歌の部分もあるけども、
語りのような感じでまくし立てるように歌うところが多いので、


歌ってる最中、汗が滝のように流れる、それを振り払うように歌い続ける。





俺は色々ライブ見てきたけど、あれだけ体力削って歌ってるバンドを見た事が無い。


(あれだけ汗垂れ流しで歌ってるヤツは、TVでしか見た事無いが、
BRAHMANのヴォーカルのTOSHI-ROWくらいじゃないだろうか)





















その様子は、サッカーで必死に相手ボールを追いかけるFWを見る心境に近い。







例えば、スポーツ雑誌や、新聞で試合中の彼らの写真を
見た事があると思う。











そのボールを追いかけているまさにその瞬間、10000万分の一秒単位のシャッタースピード
で撮った写真の中の彼らの顔は、

ボールや、相手の動きをチェイスする事に必死で
鬼のような形相をしている









その顔は一生懸命であるが故に意外と面白い顔をしていたり
歪んだ顔をしていると思う。










それは当然で、誰かに見られている、というのが重要ではなく、

いかにボールをチャンスに結び付けられるか、と言う事が試合中は
最優先事項であってそれ以外は頭に無いからあんな顔をしているのである。



















野狐禅のライブもそうで、それは、良い事か悪いことかはわからないが、
汗かき乱しまくりのグチャグチャで彼らは必死に歌う。
命削ってんな、と思う。









まあ、中にはアーティストなんだから見られ方を最優先している方というのは多いだろうし、
そういう人のライブは余裕がある
それも良いとも思う。












しかし野狐禅のライブは、常に全力で一生懸命に歌う。
気持ちを振動させて歌っている、というのが真摯に伝わってくる。
だからビチャビチャのグチャグチャで無様で大いに結構だと思う。







彼らは良いライブをする事に集中してるのだから。






















無様でいてもカッコ良いと思わされてしまうこの二人は凄いと思った。














ヴォーカルの竹原はゴツい外見とは裏腹に引きこもりのような生活をしていたらしい。
(親に「ホームヘルパーになるから」と大嘘をついて仕送りで食いつぶしていたらしく
、罪悪感で死にたくなってた時期に音楽を始めたらしい。)







彼はその経験からなのか「自分は何も持ってないんですが」というような
虚無感を歌うのが優れていて、ウソが無い歌を歌ってるな、と思う。






ぐるぐる」なんかはその最たるものだと思うが(ライブでも歌ってた)
とりあえずmihimaru-GTが売れる世の中なので
彼らがまともに売れる事は厳しいでしょうが、俺は良い音楽だと思うので
もっと評価されて欲しいな、と思う。





















という訳で、この日はライブも最高だったし、(腹痛以外)全てが最高の一日でした。



追記:
ひとこと雑学集。こーいうのを覚えるのが凄い好きです。

消えるキヨスク。待ち合わせでも大抵ケータイ使ってるヤツ
ばっかだしね。意地でも本を読みますが。

デスノート・ハウ・トゥ・メイク。レッツキラ!(リュークは出てこないが)
by gattuso.no.8 | 2006-10-29 14:25 | 駄文