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週末のフール その2
前回までのあらすじ。



野郎二人がどうしよもなくなったので、ツンデレ喫茶へ向かうことになった



























早めに着いた俺はさっそく2年ぶりの秋葉原散策を始めた。





まず、もう駅が綺麗になってるわ、デッケービルやヨドバシが建ってるわ、
完全に建て直しに建て直しを重ね、サイバーシティと化したアキバにビックリしていた。


















駅前ではさっそくメイドさんがお立ち台のようなところでイベントをしていた。





チラシ配りの人もメイドの格好の率が高く、普通のコンパニオンっぽい格好の人もいるが
比率は半々位。





ただメイドの方がバツグンにチラシを受け取られる率が高い























観光の外国の人の姿も、前回来た時の倍はいたと思う。


路上でメイドがチラシを配っている映像は外国の人には衝撃的では無いだろうか。


なんでいわば日本語で言うところの『家事手伝い』が路上で作業してるんだ?と。




















ちなみに受け取ったチラシにはこう書いてあった。
















当店のメイドがご主人サマをお世話させていただきマス★









































何?風俗?。



















続きを読むと


『★当店のオススメめにゅう★






















メイドさんがにぎってくれるおにぎり600円(2個入り)』




















一個300円である。









高いわ







ちなみに『メイドさんがご主人様のお飲み物をつくったり、
あーんしてくれたりしちゃいますよ☆』









との事なので『あーん』フィー込みで、600円である事が推察される。



















残念ながら銭形金太郎である俺としては、

たかが600円でも二の足を踏む。


一般人のおにぎりにそこまでの価値は見出せない。


(ちなみに新垣結衣が「あーん」してくれるなら、600円でバリバリ魂を売ろうと思う。)




















あと、街を歩いてると、普通の人が多いな、と思った。
まあ、当然アキバ系の人も多いんだけど。













2年前の段階(更には、俺が大学二年の頃にやってたライブのバイトの事務所が
秋葉原だった。給料取りに行く時だけ寄った。その4、5年前の頃から比べたら更に。)
正直、この街は社会から受け入れられていない感じというか、
アングラな匂いがプンプンしていた。










変な電線みたいなのが路上で売られてたり、小汚いエロゲーム屋がデカデカとあったり、
街の空気感も、確実に重かった


それはなんか町全体にある「後ろめたさ」みたいなモノが絡んで、
そういう空気を醸し出していたんだと思う。



決して「メインストリームにならないであろう街」として、
「でもそういうアングラな人専用の場所なんだぜ」みたいな部分での
一般人は受け付けないオーラがあの重たい空気になっていたんだと思う。























今の秋葉原は確実に町全体に自信がある印象を受けた。
なんかオタク層の人にとっても「俺は、オタクだけど、何か文句ある?」とでも
この地でなら強気に言えるんじゃないか?と思える程、
社会的に彼らの存在を肯定出来る土壌が、今の秋葉原にはあるから。



















それは電車男ブームや、その他の云わば『萌え産業』が確実に金になるから
という側面も強いと思う。現段階で888億の産業だとさ。





(先断っておくと、俺はアキバに関しては完全に初心者なんで、あくまで
外側から見た俺なりの見解という意味で書いてます。

アキバ住民の方々はその辺も理解してお願い致します)









ニュースでやってたが、市も協力して海外からの旅行者に向けて、『電気街としての秋葉原』
という側面でなく、




『OTAKU』産業(外国でもオタクという言葉は認知されてるそうで)





も前面にウリとして押し出して、『メイド喫茶』などもツアーの観光スポットとして
組み込もう、という予定だそうです。






そういう意味でも完全にオタク層という物は、
地方自治体レベルでも肯定されているのがわかる。)



















そして今では、一般の人にとっても肯定されて来やすい場所になったのが、
普通の感じの格好の人が増えた理由なのかな、と思った。
















正直、2、30分は歩いたが、街を眺めてるだけでも、なんだかんだまだ他の街と比べてしまうと
まだまだ異質な街なので、十分楽しめた。






外国の人から見たら、余計にその異質さは増すと思う。
日本人の俺から見てもそうなんだから。























そして、halfpriceさんがようやく駅に着いたとの事で向かう。

会うと何故かヤツはハイテンション。




「じゃあ行こうか。」と言うと彼は歩いてく途中メイド達の差し出すチラシを次々
根こそぎ貰って行った。いらないのに。




正直、言いだしっぺの俺は何も準備もリサーチもしないで来たので、
H氏(メンドいので略す)が探してきた情報から、店を探す。
場所の目処はついてるらしい。





















しかしここで問題が、

















俺「ところでさあ、メイドさんと二人で写メ撮ってブログでアップするつもりだから頼むね。」














と言ったところ














H「ハア?無理無理、多分有料だから。」







との事。









































ハアー?











マジすか。













新垣結衣でも無いクセに
写真撮ったら、人様から金ふんだくるの?







H「うん、まあそういう商売だから。」







































じゃあいらねーよ、めんどくせえ









と俺は思い、我々MMR取材班は任務の遂行のみに全力を注ぐ事にした。





そしてやたらボロい建物の一室に到着した。
























俺「ここが、噂のツンデレ喫茶かー。」


とここで、Hが一言。






















H「いや、今のこの時期は『ツンデレ』はやってないよ。」



























ハアー?



















H「なんかアレは期間限定でやってるんだって。




ちなみにここは『日本初の妹系カフェ』なんだって。」






















































な、何だってーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!





































つっても正直もう、どっちでもいいや、疲れたし。
(なんかツンデレデーは月イチだかなんだからしいよ、知らねえけど)
しかも、うちに血の繋がった本物の妹が一人いるから間に合ってるよ。










なんでこんなとこまで来て、見ず知らずの他人に「おにいちゃん☆
とか言われなきゃならんのよ。




























まあもうしゃーないので、店の扉を開ける。






























そして予想通りきましたよ。



































お帰りなさい、おにいちゃん。』


複数のメイドの声。

















おお、このコは顔としては完全に合格








と、接客してくれるであろう彼女を見て安心。




カランコロン、という音の後、
中に入る。




すると、突然彼女が








「あの、ちょっとわるいんだけどさー




































えーっと、何?



客である俺らにタメ口




完全に社員教育がなってねえ、

と、俺がおもむろに拳を振り上げようとすると













「ちょっと、申し訳ないんですが、予約とかは取ったのかなー。」


と、彼女。







日本語が丁寧語とタメ語が混ざった変な言葉。





なになに?若槻千夏(こいつは、時々丁寧語とタメごっちゃの新しい日本語を使う。)




















H「ああ、すいません、予約とかはちょっとしてないっすねー。」


そういうと彼女は



「すいません、ちょっとだけ扉の外、出てくれるかなー?」


























オイオイ、ツンデレデーじゃないのってウソなんじゃねーの?

客の扱い物凄い雑だぞ























もう逆に笑いがこみ上げてきてしまった。
突っ込みどころ満載すぎてツボにはまって噴き出してしまった。











Hに





「オイオイ、スターバックスだったらあの店員、完璧、クビになってんぞ。」


とウケまくりの俺。



















すると外に出てきてくれた店員が



今は混んでるんで、予約したら、空いたら連絡しますから、
連絡先の電話番号を書いて貰えますか?」










との事。まあ予想通り、言葉遣いは普通。彼女らも、丁寧語とタメ語のバランス取るのは
大変なんだろう。店のコンセプトとしてはタメ語で行きたいんだろうし。



(『おにいちゃん』相手に接客してる訳だからね。丁寧語じゃ変だ。)




店もテレビで露出したおかげで満席だった
(ちなみにリサーチ流石、と思ったのは、『リンカーン』のロケで使われた店だった)。





とか言ってる間に、何名か店を出て行った。















そして扉の外で、Hがケータイ番書いてる途中で、別の店員が来た。




女「あのー、どうかしたんですかあー?」














いや、何か満室だから連絡先書いて予約して待ってって、他の店員さんに言われたから、
とそのコに説明すると、















「あー、だったら大丈夫だよー。今空ける。」






との事。




















俺は一瞬「は?」と言ってしまったが、一応入れる準備が出来たらしい。

よくわかんねえ。









とりあえずタメ語と丁寧語を使ったり、使わなかったり、もうその時点で俺は
もうおかしくておかしくて仕方無い



誰か俺に突っ込ませたくて店全体にボケを散りばめさしてんじゃないかってくらい
もう色々おかしい。















そして闇のゲートは開いた


:今日のyoutube
Steady & Co. - 『Only Holy Story』。昔ドラゴンアッシュの人がやってたユニットの
アルバムの曲です。いいよ。


:追記
板尾の嫁がブログを始める。モチロンソウヨ。

やっぱりのびたは駄目らしい。のび君!
週末のフール その2_b0008133_23274757.jpg

by gattuso.no.8 | 2007-03-28 00:01 | 駄文